こんにちは。しゅーしゅーです。
私は長らく自作PCのケースに 横置き型のSilverstone GD09を愛用していたのですが、
PCの設置環境が変わったことからオーソドックスな縦置き型のPCケースを探していました。
いろいろと検討した結果、「NZXT H510 Flow」を購入したので開封レビューをします。
実際に組んでみると、開口部が大きくてとても組みやすく、配線の目隠しもしやすい
とても良いケースでした。
好み次第の部分はありますが、個人的にはシンプルでクールな外観でとても気に入っています。
H510には後述する兄弟モデルもあるので、それも含めてお勧めできるケースだと感じます。
結論。どんな人にお勧め?
H510 Flowはこんな人にお勧めです。
- 拡張性の高いATXが良い
- 作業性、配線のしやすさを重視
- 冷却性能を重視したい
- PCは 光らせる派/光らない派 どちらにも◎
- シンプルで野暮ったくないケースが良い
見た目を重視する方にも、作業性や拡張性を重視する方にも、どちらにもお勧めできます。
私自信、購入して大満足です。
スペック
項目 | スペック |
---|---|
カラー | マットホワイト、マットブラック |
外形寸法 | 210(W)×460(H)×428(D) mm |
重量 | 6.6kg |
対応マザーボード | ATX、microATX、Mini-ITX |
対応電源 | ATX |
対応グラフィックボード | 最大360mm |
対応CPUクーラー | 最高165mm |
拡張スロット | 7 |
ドライブベイ | 3,5インチ×2+1、2.5インチ×2+1 |
搭載可能ファン | 上面:140/120mm×1、前面:140/120mm×2、背面:120mm×1 |
I/Oポート | USB 3.1 Gen 2 Type-C×1、USB 3.1 Gen 1 Type-A×1、4極ヘッドホン/マイク×1 |
外観と構造
フロント面
フロントパネルはパンチングメタルでエアフロー重視の筐体です。
フロントには120mmか140mmのファンを2つ搭載できます。
水冷のラジエーターを設置することもできます。
上面
上面にはスイッチ、USB Type-A、USB Type-C、3,5mmジャックが1つずつ。
ファンを設置するための通気口もあります。
最大140mmのファンを設置可能です。
左側面
左面はスモークの強化ガラスで内部が見えます。
透明ではないので「PC内部は見えないほうが良い派」の方にも良い選択だと思います。
内部に発光パーツがなければ、思ったほど内部は見えません。
内部は電源スペースとM/Bのスペースが別れているので、
スッキリしていて作業性が良さそうです。
下部の白い部分に電源が設置されます。
右側面
右面はシンプルなスチール製
蓋を開けると、下部に電源スペースと3.5インチ×3のストレージラック
上部は2.5インチのストレージラック×2と、裏配線用のスペースがあります。
配線を取り回すスペースや穴の大きさは十分確保されています。
背面
背面は120mmファンが一つあります。
スロットの数はATXケースとしては標準的な数ですね。
底面
底面には電源ユニットの給気口に取り外しできるフィルターがついています。
左側のネジは3.5インチ用ストレージラックを固定しているネジです。
3.5インチのストレージを設置するときは、ラックごと取り外して作業します。
H510 Flowの良いところ
ストレージの拡張性
搭載可能なストレージはこの通り。
2.5インチx2 + 3.5インチx2 + 2.5 or 3.5インチx1
2.5インチ、3.5インチともにマウントを取り外して設置できるので作業は楽です。
2.5インチ用マウント
3.5インチ用マウント
最近のマザボはM,2規格のSSDスロットも備えているので、
これだけの拡張性があればストレージで困ることはそうそう無いですね。
配線や各面の開口部が広くて作業性◎
ケーブルを全面に取り回すための開口部はしっかりと確保されています。
特に良いのが、この白いパーツ。
この裏は配線用の開口部になっていますが、取り外してやると
このように大開口になっているので、作業性がとても良いです。
作業後はもとに戻してやれば、この通り配線が目立ちません。
マウントごと取り外せるフロントファン
フロントファンはマウントごとケースから取り外しができます。
マウントにファンをつけてケースに戻すだけなので、
ケースにかじりついて変な姿勢でドライバーを回さなくて済みます。
大型のラジエーターを取り付ける際にも楽ができますね。
使用感
以前のケースからパーツを移植して使った感想です。
外観について
左側面はスモークガラスになっていますが、PC内部に発光パーツがないため
思ったほど内部が見えなくて好印象です。
逆に発光パーツを使う場合はしっかりと内部が見えるくらいのガラス色なので
ちょうど良い塩梅です。
エアフローと音について
ファンはすべて120mmでフル設置したため、エアフローは十分に確保されているようです。
フロントがパンチングメタルで空気の流れを妨げないため、
大型で大流量のファンを設置してやれば、かなり冷えるPCができそうです。
一方、静音性に関しては予想通りあまり高くないと感じます。
エアフロー重視で開口面積が大きいので当然ですが、机の下にPCを置いていても
給排気の音はしっかり聞こえてきます。
H510シリーズ各モデルの特徴
簡単にまとめるなら、こんな感じだと思います。
シンプルなものが良いなら「H510無印」
冷却性能重視なら「H510 Flow」
ライティング、ゲーミング志向なら「H510i」か「H510 Elite」
H510無印
シリーズのベースモデル。
H510 Flowとの違いは、フロントパネルに穴がなく、
フラットなスチールパネルである点。
その代わりフロントパネルの下面と、右側面のサイドパネルに
吸気用の開口部が空いています。
H510i
H510無印に対してLED制御デバイスが追加されたもの。
グラフィックボードの垂直配置にも対応するため、
背面パネルも変わっています。
H510 Flow
今回レビューした仕様。
H510無印に対して、フロントパネルがパンチングメタルになっており
エアフローを重視したモデル。
一方静音性はやや犠牲になっていると思う。
H510 Elite
H510無印に対し、フロントパネルをガラス化して
LED制御デバイスを追加したもの。
もちろんグラフィックボードの縦置きも対応。
本格的にPCを光らせたい人向けの最上位モデル。
まとめ
今回ケース更新で選定したNZXT H510は作業性がとても良く、
見た目・性能とも満足のいくケースでした。
上位モデルと比べるとグラフィックボードの縦置きに非対応なことや、
LED制御用のデバイスが無いというところはマイナスですが、
PC内部を見せることにこだわらないのなら、シンプルに「かっこよくて使いやすいケース」としてとても良い製品です。
実売1万円を切る価格も大きな魅力です。
最後にメリデメをまとめます。
H510 Flowの良いところ
- シンプルでお洒落なデザイン
- スモークのガラスパネルは 「光らせる派 / 光らせない派」 どちらにも◎
- 開口部が大きく、内部にアクセスしやすい。作業性◎
- 高いエアフロー性能
- 実売1万円を切るリーズナブルな価格
H510 Flowのイマイチなところ
- グラフィックボードの縦置き非対応
- 静音性はあんまり…(エアフローとの背反)
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